血糖値を急激に上げる食品は注意

血糖値を急激に上げる食品には注意

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重い体に活を入れるために甘いお菓子に頼る人は少なくないかと思います。

 

昔から「腹が減っては戦ができぬ」という諺がありますが、あれはまさしく的を射た表現です。

 

戦国武将が戦場で握り飯を食べたのは、それが携帯に便利だったということもありますが、米の飯を食べることが一番闘いやすかったという理由もあるはずです。

 

なぜなら、身体を動かすためのカロリーを素早く補給できるのは握り飯などの炭水化物ですし、脳の栄養分であるブドウ糖も、炭水化物からとることができます。

 

闘いの直前に、闘うための脳と身体をつくる食べ物として、握り飯は重宝されたのです。

 

 

私たち人間にとって炭水化物は欠かせません。

 

それは脳の主要エネルギー源はブドウ糖なので、炭水化物を摂取することでブドウ糖を体内に補給しなければ、体を司る脳が機能不全に陥ってしまうからです。

 

これは私の知り合いの話ですが、彼(予備校講師)は受験生たちに、模試や試験本番の日の朝はお茶碗2杯分の”おかゆ”を食べることを推奨しています。

 

なぜ白米ではなくおかゆなのか?

 

その理由は、おかゆは白米より消化が容易でありながら、ブドウ糖へ分解されるスピードが比較的に遅いので長時間、脳への栄養補給を続けることができるためです。

 

いまどきの受験生は、朝食をトーストなどですませるケースが多いわけですが、食パンから摂ることのできるブドウ糖や砂糖は、すぐに血糖値が上がる半面、すぐに下がってしまいます。

 

下がってしまえば、当然ながら、頭の働きは悪くなります。それを恐れて、受験生にこのような指導をしているのです。

 

糖質の吸収度合いを示すものに、GI(グリセミック・インデックス)があります。

 

GI値とは、食品に含まれる糖分の吸収速度を表す指標で、GI値が高ければ血糖値が上がるスピードが速く、低ければそのスピードが遅いということを表しています。

 

このGI値でいえば、食パンは約9。それに対して、自米は約8です。

 

そばや玄米などに比べると、自米は決して血糖値が上がるスピードが遅いとはいえない食品ですが、食パンようはずいぶんマシです。

 

この予備校講師の話は、細かい受験テクニックのように受けとめられるかもしれませんが、闘いと食の関係をしっかり捉えた指導ではないかと感じます。

 

私たちは日常的に、血糖値を急激に上げる食品をとりやすくなっていますので、低GI食品を努めてとるようにすることも、脳の働きを高める一助です。

 

ただし、問題がビジネスマンの決断力ともなれば、単に低GIの炭水化物を食べなさい、というだけで済まされるものではありません。

 

なにせ相手は、ビジネスキャリアを左右するかもしれない大きな決断なのですから。

 

 

考えがまとまらないときには鉄分を

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脳の主要なエネルギー源はブドウ糖であるといいましたが、脳を活発にし、冷静な判断を下すためにはもう二つ、必須の材料が炭水化物以外にも存在します。

 

それが、ビタミンB群と鉄分です。

 

汗によってビタミンB群が不足しやすい夏バテなどが典型的な症状ですが、人間はビタミンB群が不足すると、エネルギーをうまく効率化することができなくなって体が重くなって力も出せなくなります。

 

これと同じ理由で体内でビタミンB群が不足してしまうと、いくら体内にブドウ糖があってもそれを上手にエネルギーに変換することができません。

 

ですから、仕事で過酷な環境にさらされているときは、炭水化物とともにビタミンB群をとることが、脳を活発にする有効な方法です。

 

ビタミンB群が豊富な食べ物といえば、豚肉やうなぎ、豆類などのたんぱく質です。

 

次に鉄分ですが、決断力をつけるるのであればこれこそが一番強調したい栄養素です。実は鉄分が不足すると、人間の脳は酸素欠乏の状態になります。

 

脳には体積比でいうと、かなりの血液が集まっています。

 

そのため脳内の血流に酸素が不足してしまうと脳は正常な働きをすることができなくなり、考えがまとまらなくなったり、ひどいときは頭痛が起こったりします。

 

たとえば、中学・高校の体育のマラソンで、走りに走ってゴールに駆け込んだ直後に頭がクラッときた経験は、誰もがあると思います。

 

この頭がクラッとするのが、脳が酸欠を起こしている状態です。

 

血液は体内にくまなく酸素を送る重要な役割を持っていますが、その酸素運搬の役割を担っているのは、血液の中のヘモグロビンです。

 

ヘモグロビンは鉄分によって合成されていますが、激しい運動などによって体内の酸素消費量が上がると、やがて材料の鉄分が欠乏するようになります。

 

その結果、次第に血中のヘモグロビンは減少に転じ、脳が酸欠を起こすのです。

 

脳の酸欠は、激しい運動によらなくても、 ヘモグロビンの材料となる鉄分が不足すれば起こります。

 

具体例としは、立ちくらみや貧血も元を辿れば脳の酸欠が原因で引き起こされます。

 

それらを防ぐ鉄分を多く含む食材といえば、ほうれん草、ひじき、貝類、牛や鳥のレバーなどが有名です。

 

しかし、何かと忙しい現代人の食卓にこうした食材が上る機会は中々ありませんよね。

 

そのため、現代では水面下で沢山の人が鉄分の不足が原因による慢性的な立ちくらみなど、脳の酸欠状態に由来するトラブルに見舞われているのではないかと専門家の間では心配されています。

 

頭や体がどことなく重い、あるいは頭痛がする、そんなときはまず鉄分不足を疑ってかかることです。

 

物事を大所高所から眺め、判断を下さなければならないときは、あれこれ考えをめぐらせることで脳を酷使しています。

 

そのため、本人が気づかないだけで鉄分は意外なほど多く消費されることになります。

 

そんなときこそ、貝類やレバー、ほうれん草など鉄分を多く含む食品をとることが、よりよい決断を行う秘訣です。

 

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ちなみに動物性食品に含まれる鉄の方が植物性のものよう吸収がよく、ある研究では5割ほど増すともいわれています。

 

鉄分を欠かさない食事を継続的にとることは、健康面はもちろんのこと、複雑な問題を考えたり、抽象的思考を身に付けるためにも大切です。

 

日々の食生活に意識して取り入れたいですね。